看護師の適正人数
看護師の適正人数について、患者7人に対し看護師1人が望ましいとのことですが、あくまで「望ましい」であって現実にそれが当てはまる職場ばかりではありません。
医療機関の人手不足の警鐘は鳴りやまず、人数のやりくりをしながら経営をしている病院や医院は多く、大手の市民病院でも一時小児科を閉鎖した病院もありました。これにより地域は困り、なんとかできないものかと署名運動まで発展し、市が人手を手配することでやっと診療が再開されたところもありました。
病院の規模により看護師数が決められている話しは先の「患者7人に対し看護師1人」で換算した看護基準配置計算というのがあり、計算することができます。
例えば、病床ベッドが100床の場合、看護配置比率で7:1で患者7人に対し看護師1人です。100床ですと、100床÷7人=ですなわち約14人看護師が必要ということになります。
また「1カ月の入院稼働ベッド数÷7人=配置基準数」という考え方もあります。これは、実際1カ月の入院患者数88人÷7=13人ということで申請をされることもあります。
さらに、パートがいる場合には4週で勤務日数を計算し、週に40時間×4週=160時間で計算し、そのパートさんが週に2日×8時間×4週=64時間。1カ月に働く労働時間がでます。それを64時間÷160時間=0.4人として計算すればでます。
しかし、計算式でうまく出せたとしても、これはあくまで報告用で実際には手が足りてないことは確かです。酷い時には予定されていた休日まで削減されていることもあるとか。何とも言葉がでないです。
また、それぞれの病院によっても適正人数の計算は違ってくるようです。